お世話になります。パソコンに不慣れで中高齢な私です。

先日、2週間の予定で施行してきたCI療法(Constraint induced movement therapy)が無事に終了。

確かな効果の確認がでいましたので総括したいと思います。

 

 




 

 

2週間の取り組み期間で実践したこと

施行にあたって主治医の了解を得たこと

CI療法は、私がインターネットで調べて興味をもったから施行したみたい…

このように思いついたことがきっかけです。

ただ、実践にあたっては、主治医の了解を得ることは必須だとも考えました。

CI療法は標準治療として確立されている手技。

それだけに大きな期待もあります。

一方、CI療法の有害事象も指摘されていますから、主治医には全てを話し、了解を得る必要があるとも考えました。

私が実践したプチCI療法(健肢側の手に軍手を装着するという簡単なもの)は、決して正式な手技ではありません。

しかし、損傷を受けた側の脳に良い刺激を与える目的など、CI 療法の考え方に共感したのです。

有害事象の可能性もあるため、主治医からの了解を得るステップは大切だと思いました。

開始から1週間

就寝時、入浴時、靴紐を結ぶ時、洗面時以外は、健肢側に軍手を装着し、麻痺側の手で全ての動作をすることを徹底

これは、入浴時や靴紐を結ぶ時は、主に安全面を考慮して両手で動作することを徹底したためです。

食事の際は、健肢側は弛緩状態にしてましたから、食事中は全ての動作を麻痺側で行いました。

また、食後の薬を服用する場合は、麻痺側の手と口を使って袋から薬を取り出すなど、徹底して麻痺側の仕様に努めました。

この動作を見た看護師さんが「どうしたんですか!」と飛んできたのには正直閉口しましたが…

理由を説明すると「頑張って下さい」と応援まで頂きました。

1〜2週間目

1周目を過ぎたあたりから、病室内では軍手の着用はしないようにしました。

最初の1週間で健肢側が使えないストレスを体感。

有害事象が出現してはいけないと思い、そのように変更したのです。

これがストレスの低減にはなったようで、最後までCI療法が継続できました。

実践した結果

右手のむくみが解消

CI療法を開始した翌日、麻痺側の手首や指の浮腫が取れました(健肢側の手首や指のレベルまで改善)。

これは、基本的に全てに近い動作を麻痺側で行ったので、単純に運動量が増加したことから、血流が改善し浮腫が取れたものと考えられます。

この変化には正直驚きました(担当の作業療法の先生も確認)。

3日目で作業療法士が変化を確認

3日目に入ると通常のリハビリテーションの中で、作業療法士の先生が変化に気付きました。

変化とは、ベグという用具を用いて穴にベグを差し入れる訓練において、ペグ2個同時に持ち肩より上部に設置されている穴に入れる際、ペグの掴みと穴への挿入の動きが滑らかになったことでした。

私自身も…

「ん?少し手首と指の力が抜けてペグが楽に入っているかな〜」

と感じるほど!

今まで穴に入れる際にペグが穴の周囲にガツンとぶつかることが多かったのですが、明らかにそれが減少していました。

これは作業療法士の先生も不思議そうにしていました。

1週間目でストレスを確認

良いことばかりではありませんで、1週間目にふと自分で気づいたことですが、病室でのこと…

この1週間は健肢側の手を使用してなかったので…

健肢側でペットボトルの蓋を開けてみるか!

と思い軍手を外して健肢側の手で蓋を外したのです。

そうすると、キュルキュルとスムーズにキャップが外れ(健肢側なので当然のことですが)、頭の中がとてもスッキリとしたのです。

これは、この1週間「健肢側を使用せよ」という右脳からの神経の動きが封じられてきたストレスから解放された右脳(左被殻出血のため、発症後は右脳が左手の健肢側を積極的に動かそうと信号を出しているところ、軍手で動きを封じているので、それが右脳のストレスになっていたと想定)が喜んでいるのではないかという総括をしました。

ということは、この有害事象的なものが出現したとすれば、効果も出ているのではないかと考えました。

この考えはきついものがあるかもしれませんが、前向き検討ということで総括しました(この考え方につき、作業療法士の先生は否定せず、肯定的な考えを持ったようです)。

最後は施行期間が終了することが待ち遠しかった

これも健肢側が使えないことを原因とするストレスだと思われますが、2週間の施工期間が近づくにつれ、待ち遠しくなるというか…

平たく言うと…

「嬉しい!」

という感覚すら覚えました。

これもストレスから解放されるという構図は共通ですから、効果も出ていたのではないかという前向き検討ということで考えてみました。

CI療法の今後の展望(あくまで私感)

効果が期待できるCI療法

この2週間の体験で、脳がストレスを感じることが確認できました。

本来のCI療法は、医療用ミトン(手袋の大きなもので指の動きが制限されているもの)を着用し、健肢側上肢を三角巾で固定、1日5時間程度麻痺側の上肢指のみを使用するリハビリテーション。

有害事象とともに、効果も大きいのではと思います。

日本は米国と比較してCI療法が遅れていることは否めません。

全国のリハビリテーション病院で積極的に施行され、多くの患者さんの障害の回復に繋がってくれれば嬉しく思います。

発症直後期を大きく超過しても期待できるCI療法

一般的に、脳出血や脳梗塞などの脳卒中を発症した場合、発症から6ヶ月の期間が大きい回復が期待できるとされています。

逆にその期間を超過すると、回復の期待があまりできず、現状の維持という考え方が存在します。

現に私の回復スピードを振り返ると、発症から2ヶ月間は目覚しいものがありましたから、その考え方は正しいと思われます。

一方、私がCI療法を勉強した際に、「治療後期(発症から6ヶ月から数年を経過)の患者に対しても効果が認められる場合がある」と明示されていることが特筆。

リハビリテーションによる回復を諦めている患者さんに対して明るい兆しがあるのではと強く思っています。

確かに、CI療法を施行するとなれば、適用基準に合致しているか否かの判定や有害事象に対する対応など医療者側の負担も大きいことは確かです。

このような背景から病院側が前向きになれない可能性もありますが、患者さんがエンドユーザーという精神で、積極的な導入を期待したいところです。

なお、CI療法適用の対象者については、ある程度障害が回復している人が対象(ステージが4の上から5や6程度でしょうか…)なので、対象者の選定については、慎重な検討が必要と考えられます。

 

 

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まとめ

私の場合、2週間のCI療法を実践してみて大変良かったと思います。

麻痺側の運動量が向上したことによる浮腫の解消は確認できましたし、健肢側の運動制限によるストレス発生を考えると、麻痺側の反対脳の活性化には繋がったのではないかと期待できます。

今後退院した後も、毎月2週間の期間と対象動作を定め、実践していきたいと思います。

脳卒中発症から半年を経過した患者さんにとって、CI療法は明るい兆しになるのではないでしょうか。

ぜひ主治医に相談されてみては如何でしょうか。