このブログは、2015年に49歳で脳卒中(脳出血)を発症した私が、生活で感じたことを書いている雑記ブログです。

 


 

お世話になります。パソコンに不慣れで中高齢な私です。

 

私のことですが…

脳卒中(脳出血)発症からリハビリ(回復期)病院を退院。

 

気になっていた自動車運転の再開についてですが…

リハビリ(回復期)病院を退院した後、直ぐに必要な手続きを実施したことで、早期の自動車運転が可能となりました。

 

最近は、癲癇や認知症などの疾病が原因で交通事故が発生することがニュースされています。

それだけに、自分の病気が原因で、他人の生命や財産に損害を与えたり、自分自身が怪我をするなどの事態は、避けなければならないと思っていました。

 

今回は、主治医所轄警察署係官運転免許試験センター係官の指示に従った手続きのとおり進めることで、無事に自動車運転の再開となりました。

 

 




 

 

私の場合ですが…実際の手続き

退院後に自動車学校の実技教習(コース上)を受講

主治医の指示だったのですが…

 

回復期病院(具体的にはリハビリテーション病院)を退院した後、最初に実施したのは…

 

・自動車学校における運転の実技教育

 

この教育は、右片麻痺の私(脳出血発症時点ではステージ1でしたが、約2ヶ月でステージ6まで回復しています)が運転する上で、問題点が無いか確認するもの。

 

有料の実技教育ですが、1日も早く自動車運転を再開したい私にとって受講料の出費は必要な経費と納得したのです。

 

私を担当した自動車学校の教官は、片麻痺などの患者が受講する実技教育の専任の担当。

開始早々…

 

「脳卒中患者が最も苦手とする運転は、車庫入れなどの低速運転における微妙な操作です。早速、前輪を設置しているブロックにあてて、それを乗り越え直ぐに停車してみて下さい」

 

いきなり最高難度の課題を指示したのです。

 

私の障害の程度は既にステージ6に達していましたが、数ヶ月ぶりの運転は、さすがに足が動くかどうか不安でした。

 

しかし、微妙なアクセルワークとブレーキングが必要なこの課題をクリアした後は、構内のコースを回り、その後、路上コースへと移行したのです。

 

数ヶ月ぶりに運転する自動車からの視界は、目の動きがついていけない点もあり、眼疲労が半端なく…

 

それでも無事に終了。

 

「自動車指導員として、運転は問題ないと考えます」

 

と記載された主治医向けの文書を頂きました。

 

これが第一段階の手続き。

 

つまり、自動車学校での実技講習でした。

 

公安委員会指定様式による医師の診断書を主治医から取得

自動車学校での実技教育が終了した後のこと…

 

その足で直ぐに、自動車学校で取得した主治医向けの文書(実技講習の結果を記載した文書)を回復期病院の主治医に届けました。

 

主治医は、その文書を参考にしながら、公安委員会指定の診断書に主治医としての意見を記載。

 

この結果、公安委員会指定の診断書が私の手元に届いた次第です(この診断書がなければ、運転免許試験場の臨時面談を受けることはできません)。

 

一番大事な資料と思っていた主治医の診断書が確保できてとても嬉しかったことを思い出します。

 

免許試験場の臨時面談を実施

またまたその足で…

直ぐに、運転免許試験場における臨時面談を受けました。

 

事前に担当係官と電話でやりとりしていましたので、比較的スムーズ。

 

ただ、係官自身が専任ではなく、他の業務(通常の実技試験試験業務や免許更新業務など)と兼任していることから、「突然出頭されても対応困難です。」と言われていたので、出頭日を事前に予約していたことも功を奏しました。

 

多分一人の担当係官で、1日あたり数人の臨時面接だと思います。

 

いよいよ出頭日当日の夕方。

 

予約時間の少し前に運転免許試験場に到着。

 

実技試験や免許更新業務が終了している運転免許試験場は閑散とした雰囲気で、初めて見るものばかり。

 

受付を済ませると、早速担当係官が来られて…

 

「では、別室に移動しますのでご案内します」

 

と、私の歩く姿を後方から確認しながら別室に移動しました(係官は私の麻痺の状況を後方から確認していたようです)。

 

別室に入室すると、部屋には面談用の机が一つに運転シュミレータ装置が一台。

 

着席するなり係官曰く…

 

「麻痺はないね!普通に歩けてるじゃない!」

 

と一言。

 

「では、手を見るから私の指示通り動かしてください」

 

とまるで作業療法士が指導するのと同じ動きを指示しました。

 

私はステージ6なので指示通りの動きができますから全てクリア。

 

最終的に係官から…

 

「手足の動きは問題ないようですね。主治医の診断書の記載通りと理解します。また、自動車学校の実技教育の評価についても、現状の手足の動きからすると妥当な評価ではないかと考えます」

 

と、運動面では高評価をいただきました。

 

次は、認知関係の評価です。

 

手足など運動機能に問題ないとしても、高次脳機能障害などによる認知機能に問題点があれば、運転再開不許可の可能性はあります。

 

ただ、高次脳機能障害の診断につては、主治医が既に行っているので、運転免許試験場で実施することは、最低限度の「抑え」としての位置付けのように感じました。

 

早速、運転シミュレーターを使用した認知機能のテストが開始。

 

このテストは、画面上に動く文字(例えば、画面右下から左上へ高速で移動する文字を読み取り記憶する)を認識し、次の画面でその文字が、表示された多数文字の中でどれなのかを短時間で選択するものです。

 

問題数は20問ありました。

 

とても緊張しましたが、声を出しながら…

 

また、指差呼称もしながら回答していきました。

 

テストの結果は全問正解

 

結果、認知機能も問題なしということで全てのテストはクリアしました。

 

最後は、係官との面談です。

 

面談は比較的リラックスした雰囲気で行われました。

 

私の運転免許の有効期限は、あと4年間ほどありますから、今回は面談のみとなります。

 

係官からは、次回運転免許の更新手続きの案内や、将来仮に、脳出血が再発した場合の手続き、最近の認知機能不足を原因とした事故の発生状況など多方面にわたる面接内容でした。

 

具体的な内容は割愛させていただきますが、私の知らなかった事も多々あり、大変勉強になった次第です。

 

約1時間の臨時面談が終了し、運転適性相談終了書が交付。

 

この終了書は、道路交通法上運転を許可する証明書のようなイメージで終了書の有効期限は1年間。

 

通常は免許更新時に使用したり、会社へ提出する資料に使用されるようです。

 

私の場合は、この終了書の写しを会社に提出しました(会社の産業医が業務制限を解除する際に考慮する文書になります)。

 

以上、無事に臨時面接が終了し、晴れて自動車運転が可能となった次第です。

 

進めるにあたっての留意点(私感)

手続きを進める前に作業療法士及び主治医に相談

今回私は、とてもスムーズに自動車運転を再開することができました。

 

一連の手続きを進める中で、関係各所との事前の調整がとても大切であることを痛感。

 

例えば、回復期病院の作業療法士の先生は、リハビリテーションの施行だけでなく、自動車運転再開に向けた進め方や復職支援など総合的にマネージメントをする立場ですね。

 

なので、作業療法士の先生に自分の希望(運転再開の時期や復職時期など)を早めに意思表示することが大切だと思います(主治医へは作業療法士から情報が伝わりますので、通常は作業療法士を飛び越えての意見は不要なのかもしれません。

 

ただ、作業療法士との相性が悪い場合もあるかもしれませんから、主治医への直接の意思表示はた大切です。

 

また、場合によっては、医療ソーシャルワーカーへの意思表示もありかもしれません。

 

患者から医療スタップに意思表示したことはカルテに記載されますから、関係者全員が共有します。

 

なぜかと言いますと、手続きを進める上で相当量の調整業務があるからです。

 

できればこれら事前の調整は、入院中に完了するのがベストだと思います(私の場合、入院中に運転免許試験場や警察署などに電話による確認と事前の調整をしていました)。

 

相談のタイミングは早いほど良い

上述しましたように、一連の手続きは多岐にわたります。

 

これらをスムーズに進めるためにも、作業療法士主治医への相談は早めに行ったほうが良いようです。

 

私の場合、回復期病院に入院した当初から、自動車の運転再開と復職希望を強く伝えてましたので、定期のカンファレンス(月一回程度開催される患者と家族が出席した打ち合わせ)では、その項目について、現在の進捗状況の報告を受けることができました。

 

従いまして、入院時の総合的な相談の段階で、近い将来の希望を具体的に意思表示されたほうが良いのかもしれません。

 

自動車学校毎に違う事情を考慮する

回復期病院を退院する前に、自動車学校で実施する「実技教育」について相談したところ、学校ごとに事情が異なる背景があることを確認。

 

結果として、私が受講可能となった自動車学校(運転免許試験場の臨時検査終了前の段階で実技教育を受けてもらえるか否かという点)は、一箇所のみでした。

 

他の自動車学校は…

 

「運転免許試験場の臨時面談を受けてなければ構内コースであってもお受けすることはできません」

 

との一点張り。

 

私は…

 

「運転免許試験場の臨時面談を受けるために、主治医の診断書が必要です。その診断書を取得するために、自動車学校での実技教育の評価書が必要との主治医の指示なんですが。」

 

と何度も説明しましたが、学校の業務基準的に無理ですとのこと…

 

途方に暮れていたところ、一箇所の自動車学校がお受け頂いた次第です。

 

いろんな事情があるとは思いますが、今後私のような脳卒中発症者が自動車学校を尋ねることが増加すると思いますから(道路交通法の改正などにより、運転業務への制限事項が増加する可能性があります)、柔軟に対応して頂きたいものです。

 

逆に言うと、殆どの自動車学校でこの対応ができてない現状の中で、先取りする自動車学校があるとすれば、これは多いなビジネスチャンスではないでしょうか。

 

少子化で生徒数の減少が指摘されている中で、マーケット拡大の要素がある「実技教育」。

 

私が学校長であれば、他の学校が本格的に取り組む前から積極的に「実技教育」を受け入れ、実績を積み上げ、他校との差別化を図りたいと考えるでしょう。

 

この点は、改善されることを期待したいです。

 

都道府県毎に手続きが若干異なる可能性

最近の、癲癇患者さんの内服薬の服用忘れを原因とした発作や認知症による症状が発生している状況での自動車運転を原因とした交通事故が発生している背景もあり、道路交通法の改正が行われています。

 

今後も、事故発生のニュースによる世論などから、道路交通法の改正は継続するものと考えてます。

 

そうすると、法改正による業務処理の変更に病院や自動車学校がついていけない可能性もあり、地域や医療機関によって進め方に差が生ずるのではないかと思います。

 

ちなみに、運転免許試験場についても、私他の都道府県の所轄へ電話で同じ質問をしたところ、都道府県ごと(正確には運転免許試験場ごと、または、担当係官ごとに…)に異なることが判明しました。

 

直近の道路交通法改正は先日のことですから、実務的に全国一律というわけにはいかないのかもしれませんから、現在のところ過渡期ということでしょうか。

 

いずれにしても、時間の経過とともに、均てん化は実現されるとは思いますので、改善されることを期待しています。

 

 

▶︎「でなおし」ブログの健康・医療まとめ記事もご覧ください!

 

 

 

 

まとめ

比較的スムーズに自動車運転再開が実現できた私ですが、一番のポイントは、障害の回復が進んだためと思います。

 

発症当初は右肩麻痺のステージ1(完全弛緩状態)でしたが、リハビリテーションによって、ステージ6まで回復したことが最も影響していると思ってます。

 

また、高次脳機能障害が発生しなかったことも大きく影響しました。

 

これらを考えると、脳出血発症から40分間後に治療開始できたことが最大のポイントであったと思います。

 

国立循環器病研究センター循環器病情報サービスによれば、FASTのチェックは重要だと指摘されています。

 

F…Face、顔の麻痺が片側にないかどうか

A…Arms、腕を上にあげれるかどうか、そのまま一定時間保っていられるかどうか、片側だけ落ちてこないかどうか

S…Speech、口が麻痺していないかどうか、ろれるが回っていないかどうか、らりるれろ、ぱひぷぺぽが言えるかどうか

T…Time、発症からの時間を正確に伝える(早く救急車の意味もある)

 

私の場合、すべての項目で医療系の息子によるフォローがあったため、早期の治療開始となり、結果として残存障害が軽くなった次第です。

 

この「FAST」のチェック…

 

是非、皆様にもご理解いただき、万が一の際に活用いただければと思います。