お世話になります。パソコンに不慣れで中高齢な私です。

さて、インフルエンザが猛威を振るう時期に突入し、私も、とうとうインフルエンザを発症。

インフルエンザのタイプはA型です。

私は、インフルエンザワクチンを接種してはいたものの…

「ワクチンの効果は絶対ではない」

という常識にもれず発症しました。

年度末に近づいてきたこの時期に、長期の休みを取ることは本当に痛いのですが、これは致し方ありません。

ドクターの指示通りに自宅で療養し、その後出社することにしました。

実は、今回驚いたことがありまして…

なんと!新しいインフルエンザ治療薬「イナビル」は、吸入するだけのタイプで、大人であれば一回の吸入で治療は終了という驚くべき治療法だったことです。

症状が軽快するまでに要する時間も短いですし、本当に驚きました。

ただ、吸入後の一定時間における症状は、殆ど回復しなかったので…

「イナビルは本当に効いているのだろうか…」

と不安に思ったくらいです。

今回、「イナビル」の製造会社の添付文書を確認しながら特徴を学んでみた次第です。

春先までインフルエンザが猛威を振るいますので、万が一発症した場合は、少しでも早く「イナビル」を吸入し治療を開始されること及び同居の家族など身近な方がインフルエンザを発症した場合は、発症の予防を目的とした予防的吸引(健康保険適用はありませんが…)をされることが良いのではないかと思いました。

 

 




 

 

インフルエンザが猛威を振るう時期とインフルエンザワクチンの効能

毎年11月〜3月にかけて(2月上旬頃がピーク)

インフルエンザが猛威を振るう時期は毎年11月〜3月(2月上旬頃がピーク)にかけてとされています。

この時期とワクチン接種からその効果を発揮するまでの期間(2週間程度)を考慮しワクチン接種などの対策を講じることになります。

特に受験を控えた学生さんや高齢者や年少者など、インフルエンザを発症した場合のリスクが大きいと思われる方はワクチン接種を実施されることが多いのではないでしょうか。

インフルエンザワクチンの有効率

アステラス製薬によると、インフルエンザワクチンの有効率は60%とされています。

有効率の考え方は少し難しいですから、この点は、アステラス製薬のホームページでご確認ください。

注意点は、有効率60%をどう捉えるのかということと、ワクチン接種した後の効果発揮するまでの期間が2週間程度必要だということです。

これらの点を理解した上で、ワクチン接種を受ける必要があるのではと思います(私がワクチン接種につき反対をしているわけではありませんので…)。

(第一三共のホームページ)
http://www.influ-news.info/top.html

私が使用したインフルエンザ治療薬「イナビル」の特徴

インフルエンザA型又はB型に適用

製造元である第一三共の添付文書によると、私が服用した「イナビル吸入粉末剤20mg(第一三共)」は、インフルエンザA型又はB型の治療及び予防に効能があるとされてますので、感染してしまった場合のインフルエンザの「型」を確認することが大切です(この診断は医師がするので患者は意識しなくても良いのですが…)から、全てのインフルエンザの治療及び予防に適用されるかというとそうではありませんので注意が必要です。

成人であれば一度の吸入で治療は終了

「イナビル」の特徴としては、一度の吸引で治療が終了(単回吸入投与)することです。

タミフルだと5日間連続の錠剤服用が必要なので、それと比較しても、患者側の負担の軽さが際立っていることが理解できます。

特に子供さんや高齢者にとっては助かるのではないでしょうか。

治療に用いる場合は可能な限り速やかに投与

用法及び用量を確認すると、「症状出現後、可能な限り速やかに投与を開始することが望ましい」とされています。

特に「症状発現から48時間を経過後に投与を開始した患者における有効性を裏付けるデータは得られていない」とされてますので、薬局で「イナビル」を貰ったらすぐにその場で吸入するくらいの気持ちが必要なのかもしれません。

インフルエンザウイルスの体内における増殖速度は、時間経過とともに著しく増加するとされてますから、一刻も早く吸入投与する意味が理解できると思います。

私の場合、拠点病院の救急外来で診察を受けた後、院内薬局で「イナビル」を受け取りましたが、その際に担当薬剤師から…

今吸入すると良いです

と言われたことを思い出します。

一刻も早い「イナビル」の吸入が回復時間の短縮に繋がることは製造元の添付文書からも確認できました。

吸入後の血中濃度

製造元の添付文書内の薬物動態を確認すると、吸入後の「活性代謝物ラニナミビル」血中濃度推移は、最初の6時間前後でピークを示し、12時間後に40%程度へ低下しています。

その後、144時間経過までほぼ直線的に減少するというカーブとなっており、これが、吸入後6時間程度でピークを示すことから、一刻も早い吸入するメリットの根拠になっているようです。

また、144時間経過までほぼ直線的に減少するので、「イナビルは5日は効果は持続する」と医師が言われる根拠にもなっているのでしょう。

いずれにしましても、症状出現後は一刻も早く吸入すること、効果は5日間持続することがこのグラフから読み取ることができます。

吸引後の肺胞粘液及び肺胞マクロファージ中濃度

肺胞粘膜や肺胞マクロファージ中濃度についてですが…

肺胞粘膜は、血液中のガスを交換する仕事をしてますし、肺胞マクロファージの機能が低下すると感染症にかかる可能性が高まるので、この二つは、インフルエンザ症状の軽快に、とても重要な役割をになっているようです。

そこで、それぞれの血中濃度推移を確認してみると、「イナビル」吸入後は、240時間程度ほとんど変わらないカーブであることが確認できます。

このことから、上述の「活性代謝物ラニナミビル」の血中濃度は、吸入後12時間経過で40%程度へ低下するものの、肺胞粘膜及び肺胞マクロファージ中濃度は、吸入後から144時間経過までほぼ変わらないという違いがあり、これが、一度の吸入で治療が完了する根拠ではないかと思った次第です。

私の治療ケース

微熱発症から38度5分発熱まで

私の実際の治療ですが、会社の仕事が終わり帰宅した夜頃から、「あれ?体が少し怠くて熱があるかな?」と思ったのが症状出現でした。

普通の風邪と思いましたから、麻黄湯(ツムラの風邪薬)を服用し、その晩は早めに就床しました。

夜中、何度が目が覚めましたが、特に高熱になることもなく微熱状態のまま朝を迎え麻黄湯を服用。

症状が軽快しないので…

「…ん?風邪にしてはよくならないな〜」

と思いつつも、この時点でまさかインフルエンザとは思いもよらないことでした。

そうこうしているうちにお昼近くになった頃、急に38度5分まで上昇。

さすがにこの急激な体温上昇はインフルエンザかもしれないと思った次第です。

当日は土曜日でしたが、かかりつけ内科医はあいにく学会出席のため休診。

仕方なく、自宅に最も近い拠点病院の救急外来へ駆け込んだのです。

38度5分発熱から「イナビル」吸入まで

救急外来に到着すると、意外にも患者さんが少ないことに驚きました。

到着した時間帯が土曜日の13時頃ですから、かかりつけ医に受診されている患者さんが多いのでと思いました。

発熱外来で一人着座していると、通行するスタッフや患者さんらの視線が気になります。

「あの人インフルエンザよ…」

みたいな雰囲気が伝わってきますので、精神衛生上よくありませんでした(発熱外来はガラスで隔離されていますからたの患者さんやスタッフには感染することはないでしょう。ただ、そのガラスが透明なので、私が着座していることが丸見えだったことだけです)。

さて、発熱外来で順番待ちをしていると程なく私が呼ばれました。

担当医師が…

「インフルエンザが考えられるので、最初に検査しておきますね」

と直ぐにキットによる検査を実施。

その後、診察に入りました。

すると検査から5分程度で検査結果が判明し「A型ですね」と診断。

担当医師は…

「イナビルという新しい薬があるのでそれを処方しましょう。一度の吸入で治療は終わりですから楽です。高熱時を考慮し解熱剤も処方します」

と短時間で診察が終わりました。

意外にも短時間で診察は終了したので、かかりつけ医との違いに驚きました。

「イナビル」吸入から解熱まで

救急外来での診察を終え、院内薬局でお薬をいただきます。

すると、担当薬剤師が…

「今吸入すると良いです」

と言うものですから、2個処方されたうちの1個のみその場で吸入しました。

自己吸入なんて初めてですから、やり方がよくわからず担当薬剤師に教えていただいたのですが、何せ私がインフルエンザなものですから、感染したくないのか、担当薬剤師の教え方に距離があります。

あまり気を使わせてもいけないと思いましたから、横を向いて吸入したところ、「ブホ!」と気管に薬剤が入り込み、思わずむせてしまいました。

「イナビル」服用時は、むせることに注意しましょう

解熱から軽快まで

さて、帰宅して直ぐに残りの一個を吸入

その後は早く軽快することを祈りながら横になりました。

ところが、吸入後12時間経過しても一向に軽快しません

「…このまま軽快しないと月曜日以降の出社にも影響してくるな…」

と不安感がとても大きくなりました。

吸入後24時間経過した日曜日のお昼頃になっても軽快の兆しはありません。

「…これやばいな…」

と不安感はさらに増大したそれから12時間後(つまり、吸入後36時間経過時点)急激に体温が低下し始めました

そのまま日曜日の朝を迎えた頃には平熱まで軽快。

体のだるさもなく食欲も戻りました。

本当に全てが軽快し、外出もできそうな勢いでしたが、インフルエンザは軽快した後2日間は感染させてしまうリスクが高いので、外出するわけにはいきません

そのまま自宅療養となりました。

「イナビル」は急に症状が改善する傾向にあるようなので、軽快の兆しがない時間帯の不安感は増大しますが、余計な心配をせず薬の効果が出現するまでの間、慌てず落ち着いて療養することが大切なようです。

予防目的で「イナビル」を吸入するケース

保険給付されないが予防試験成績は優秀

今回、第一三共の添付文書を確認して判明したことですが、「イナビル」は、インフルエンザの治療だけでなく予防にも使えることです。

添付文書によると、同居家族がインフルエンザを発症し他の家族が感染予防を目的として「イナビル」を単回投与したケースをプラセボ(偽薬)と「イナビル」とで比較した結果、発症率はプラセボ(偽薬)は12.1%。「イナビル」は4.5%であり、明らかな有意差を確認。

予防目的としての「イナビル」も有効と言えることがわかりました。

単純に比較はできないものの、インフルエンザ予防接種の効果の率とついつい比較してしまいます。

これらをどう考えるか…

考え方ですね。

同居の家族がインフルエンザ発症時などに予防的吸入は「有り!」

以上の「イナビル」の予防的吸入の効果を踏まえると、受験生など抱えた家族がインフルエンザを発症した場合、予防的に吸入するメリットは大きいのではないかと考えます。

吸入して直ぐに効果が出現する点もワクチン接種とは異なります。

ただ、健康保険が適用されないので費用は100%実費となりますから、この点も考えないといけないようです。

しかし、「イナビル」の予防的吸入がインフルエンザ対策の大きな選択肢になることには違いありません。

 

 

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まとめ

今回、インフルエンザを発症したことで予防的吸入ができることが判明した「イナビル」。

インフルエンザが猛威を振るう時期はまだ続きますので、有効なお薬であることには違いありません。

各ご家庭のご事情に最適な治療及び予防薬としての活用は有益だと思いました。

ぜひ、かかりつけ医など医師に、早めにご相談いただければと思います。