このブログは、2015年に49歳で脳卒中(脳出血)を発症した私が、生活で感じたことを書いている雑記ブログです。
お世話になります。パソコンに不慣れで中高齢な私です。
脳卒中(脳出血)を発症した私は、発症から5年近く断酒を継続してきました。
ところが、ある研究によると、時々飲む場合に比べて、断酒をした場合が、発症率が1.49倍になっていることが発表されていたのです。
その研究とは、飲酒の頻度と飲酒量と脳出血発症率の関係を研究した『国立がん研究センター予防研究グループ』の研究の成果で、内容を確認すると、なるほどと納得できるものでした。
そこで、かかりつけ医に、この研究成果をもとに、飲酒再開を相談!
「飲酒再開できたら、すごく嬉しい!」
「キャンピングカーの旅で、地元の美味しいお酒を飲めることも嬉しいな〜」
すると、主治医からは…
『気にしなくていいですよ!』
これで、晴れて飲酒再開になった私は、楽しみが増すと嬉しいばかりなのですが…
ただ、再開にあたって注意点がありますので、これには配慮しながらの飲酒。
脳卒中(脳出血や脳梗塞)の再発は是非とも避けたいところですので、飲酒頻度と飲酒量、主治医の経験から得た情報を守りながらということにはなりますが…
いずれにしましても、待望の飲酒再開が実現することになりましたので、お酒も楽しみたいところです!
脳卒中者が飲酒再開〜医師に相談してリクスを回避〜
主治医に飲酒再開を相談するにあたって、一定の根拠をベースにすることが大切と考えました。
私が根拠としたのは、『国立がん研究センター予防研究グループの研究成果』。
しっかりとした根拠を持ちながらも、主治医に話すという不安感もありながらの相談です。
科学的な根拠とした『国立がん研究センター予防研究グループの研究成果』とは…
今回、主治医に相談することになった科学的な根拠…
それは、『国立がん研究センター予防研究グループ』が作成した研究の成果でした。
・平成2年(1990年)に行ったアンケート
・40〜59歳の2万人を対象
・11年間追跡した調査結果
かなり大規模で、追跡調査期間も長い成果というイメージを受けましたので、これを元に検討や相談をしてみようと思ったのです。
具体的な研究の成果とは…
『国立がん研究センター予防研究グループ』の研究成果では…
…飲酒の頻度と飲酒量と脳出血の発症率については、時々飲む場合に比べて、断酒をした場合が1.49倍…
この結果には、本当に驚きました(詳細は引用元のリンクをご覧ください)
脳卒中(脳出血や脳梗塞)の予防には、断酒が最も良いと思っていたところ、実はそうでもない研究結果…
私は、49歳で脳卒中(脳出血)を発症していますので、人ごとでない研究成果なので、本当に驚いたのです。
この研究成果をベースに、主治医に相談することはいいかも…
主治医は、多くの患者さんの診察をしてますので、いつも忙しい状況。
なので、医師の時間を奪ってしまう相談は、なるべく避けたいと思うところです。
そこで私は…
・根拠となった資料を印刷し、病院の受付時に渡す
・主治医は、私の順番の前にこの資料に目を通し、一定の見解を持つ
・私の診察の際に、最初にこの相談をする
すると、主治医は資料を事前に読んでくれてましたので、短時間の診察(相談)が実現できたのです!
主治医に相談した内容と回答は…
私が相談した内容
単刀直入に、私は次の2点を質問。
・飲酒の回数は、月に1〜3回程度
・飲酒の量は、ビール350ml1本と焼酎お湯割1杯
この条件で、飲酒の再開をしていいかどうか、相談してみました。
主治医の回答(再発予防の観点から、断酒がいいのか、飲酒再開がいいのか)
主治医:『一概に言えないね〜』
おっ!
私としては、若干予想していた回答ではありますが…
これでは相談のしがいがありません。
なので、更なる質問をしたところ…
主治医:『気にしなくて良いんじゃないかな〜』
確かに、かかりつけ医が飲酒の許可をだしたとして、仮に、私が再発した場合のことを考えるとそうかもしれないとも感じる回答。
これは、相談しても仕方のないことだったのか…と感じ始めた瞬間です。
飲酒再開した場合の飲酒の頻度は?
主治医:『毎日だったり、頻繁に飲んだりはね〜』
そこで、私はさらに質問を継続しようと、飲酒再開の要件を提案したのです。
・月に1〜3回、つまり、時々飲む頻度
すると、主治医曰く、この程度の頻度では気にしなくていいという回答なのです。
つまり…
主治医:『気にしなくて良いんじゃないかな〜』
そういうことでした!
飲酒再開した場合の飲酒の量は?
主治医:『飲み過ぎは良くないね〜』
・ビール350mlと焼酎お湯割1杯
つまり、アルコールが20グラム程度を前提に相談したのですが、これについても…
主治医:『気にしなくて良いんじゃないかな〜』
少々拍子抜けの結果となったのですが、これで飲酒再開ということになった瞬間でした!
ただ、私の場合、腎臓や肝臓など、他の臓器の状況や糖尿病がありませんので、これらの状況を踏まえて、飲酒が禁忌と言われなかったかもしれません。
主治医は、私の健康上のデータを全て把握してますから、総合的な判断ですね。
飲酒したときの注意点は?
さて、飲酒再開について、かかりつけ医から一定の理解をいただきましたので、今回の相談をもとに、私が飲酒を再開するとき(飲酒するとき)の注意点をまとめました。
飲酒量は多くならないようにすること!
・純アルコール20グラム以下
ビールだけだと500ml一本、焼酎だけだとお湯割一杯。
とても少なく感じますが、飲酒量はこの程度に抑えておきたいと思います。
なお、私が飲酒をする場合…
・ビール350ml1本
・焼酎お湯割で少なめの1杯
この二つを飲むことになると思います。
飲酒の頻度は月に1〜3回程度にすること
かかりつけ医からは、『気にしなくて良いんじゃないかな〜』と言われているものの、少し怖い気持ちもありますから、私の場合は、月に1〜3回程度ですね。
これくらいだと、私自身の安心感がありますので…
血圧の上昇に注意すること
飲酒後は、血管が広がって血圧が下がることがありますが、基本的には、血圧の上昇を招くという指摘もありますので、飲酒後から翌朝までは、特に気をつけたいと思います。
血圧測定を頻回にするなど、血圧変動を把握してみたいですね。
脱水症状に注意すること
飲酒をすると、利尿作用があると指摘されていますので、脱水には注意が必要。
かかりつけ医は、脱水症状には気をつけることと、常に言っていますので、これは守りたいと思います。
・飲酒前の水分補給
・就寝前の水分補給
・起床後の水分補給
キチンと実行したいと思います。
空腹で飲まないこと
以前は、空きっ腹で生ビールを飲んでましたが、これは急激にアルコールの血中濃度をあげますから、危険を伴う可能性も…
なので、食事を開始した後に飲酒をスタート。
つまり、食事をしながらユックリ飲むことにしたいと思います。
飲んだ後に入浴や運動をしないこと
心臓に負担をかける可能性と、バランスを崩したりなど、転倒による事故防止のリスクもあります。
なので、飲酒後は入浴や運動は控えることにします。
入浴や運動が終わってユックリしながら夕食時に飲酒をする…
そんなイメージですね!
中性脂肪や肝臓など他の項目もチェックすること
かかりつけ医が力説されていたことですが…
単に血圧の値だけではなくて、中性脂肪や肝臓の値など、複数の項目に気を配ることが、脳卒中(脳梗塞と脳出血)の再発予防に繋がるということ…
定期の血圧検査や肝臓や腎臓の値、糖尿病など幅広くチェックすることが必要だと痛感したところです。
なので、1年一度の定期健康診断と、かかりつけ医で行う年2回の血液検査でフォローできると思つています。
▼飲酒再開を主治医に相談するかどうか検討した記事もご覧ください!
(S)飲酒は脳卒中のリスク?脳卒中後の飲酒再開を科学的に考える
▶︎「でなおし」ブログの健康・医療まとめ記事もご覧ください!
まとめ
科学的な根拠をもとに、かかりつけ医に相談してみましたが、単にデータだけでなく、生活習慣や個人の持病など総合的に考える必要があることを学びました。
ただ、私が飲酒再開をするにあたり、かかりつけ医から一定の理解をいただけたことは事実ですので…
・待望の飲酒再開
ある意味自身と安心感を持ちながら、飲酒の再開ができると思いました。
マイルールに基づいて、楽しく健康的に飲酒をしたいと思います。
ブログ運営者:でなおし
私は、九州北部在住の地元企業に勤める50代会社員です。 50歳で早期退職する予定でしたが、退職届を提出する直前に脳出血を発症。退職は取りやめになり、1年間休職のあと復職し、現在に至ります。 ブログ運用は、2014年から開始。 2020年3月には650記事に到達。カテゴリーを別ブログ(特化ブログ)として立ち上げ、4つのブログを運用しています。 当ブログは、自動車、グルメ、ライフなどを投稿している雑記ブログ。 2019年7月、キャンピングカー(トイファクトリーアルコーバ:ハイエース)を購入し、妻と二人でキャンピングカーの旅を楽しんでます。 以下は、運営している4つのブログです。 でなおし:当ブログです。2014年に開始した雑記ブログ。
カヤの車めぐり旅:キャンピングカーの旅、車グッズに特化したブログです。
カヤの脳出血からの復帰:49歳で発症した脳出血やライフに特化したブログです。
カヤの夫婦グルメ旅:グルメに特化したブログです。 |
はじめまして。
ブログ、拝見させて頂きました。
医学的なデータからの、脳出血既往症者の飲酒の可能性に興味があります。
私は、昨年の7月に左被殻出血となり、二カ月半入院しました。
退院もして、11月ごろ、法事でビールを一杯だけ飲んだり、ポリフェノールが良いと言われワインを少し飲んだりしたのですが、周りから「脳出血と脳梗塞は違う、脳出血は酒は二度と飲んではいけない」と言われ、今は断酒しております。
ty.zou様 お世話になっております。
私と同じく『左被殻出血』を発症されたとのこと。再発に関しましては、ご自身と周囲の皆様方のご心配がおありかと思います。
私は、発症から4年10ヶ月が経過しましたが、再発の心配が頭から離れたことがない状況で『このシビレは何だろう…、再発かも?』こんな気持ちになることが多々ありました。ただ、最近は発症後の生活に慣れてきたこともあり、そのような機会が少なくなっています。
飲酒の再開については、脳出血と脳梗塞は異なることも指摘されてはいますが、私個人的な思いとしては、自分の脳出血の原因が何であったかということを先生に確認した上で(私の場合は一時的な高血圧が原因でした)、再発予防の対策をしっかり行いながら、主治医(かかりつけ医や脳神経外科医など)の意見に従いながら飲酒を再開したという経緯がありました。 降圧剤による血圧コントロール、減塩、運動、睡眠の確保、ストレスの軽減など、生活全般について先生に伝えて相談した結果、『総合的に悪くはないだろう』というニュアンスで飲酒を再開。 飲酒の頻度と飲酒量、飲酒前後の水分摂取など、脱水症状にも気をつけながら、飲酒している状況です。 医師の立場上『飲んでも大丈夫ですよ!』とは言いにくいとは思いますので、飲酒は禁忌(お酒は飲まないでください)と指示されない状況であれば良いのではとも思います(例えば、肝臓の数値が悪くてアルコールが禁止されている場合もあるかもしれません)。
一方、再発予防が大切なことは誰もが理解していることですが、それだけに特化しすぎると、毎日の生活に楽しみが少なくなるかもしれませんから、大好きな飲酒も主治医から禁忌とされてなければ、適正飲酒を守る範囲で楽しむことは人生を豊かにするに違いないと思うところです。
参考までに、私が適正飲酒をしますと、一時的に血圧値が低下し、翌朝の血圧が上がり気味となり、主治医が指摘されたとおりを体感しますので、指示された注意点は守るようにしています。
とりとめないお話になりましたが、飲酒に関して私の考え方でした。
ブログをお読みくださりありがとうございました。 今後ともよろしくお願い申し上げます。