お世話になります。パソコンに不慣れで中高齢な私です。

先日、「大腸憩室症」という病気を発症し、5日間入院いたしました。

大腸に小さな穴(腸内から見ると小さな穴が空いているように見えるのことから「小さな穴」と表現しています)ができ、その穴からの出血

血便に至りました

インターネットを検索してみると、この病気でお悩みの方も多いことが判明。

意外に罹患者数は多い病気ということがわかりました。

私の持病である心臓(大動脈弁閉鎖不全症、上室性発作生頻拍症)、脳(左被殻出血)に加え、新たな病気上乗せとなったわけで、何だか、病気の百貨店のような私となってしまいました。

ただ、この「大腸憩室症」という病気…

うまく付き合っていくこともできるようなので、病気の受容をしっかりと行い、再発を抑える生活習慣を維持してきたいと思います。

 

 




 

 

「大腸憩室症」とは

「MSDマニュアル家庭版」によると、

憩室(けいしつ)症は風船状の袋(憩室)がたくさんある状態で、通常は大腸に起こります

私の場合、大腸に憩室がありましたので、この説明の通りですね。

腸の筋層のけいれんが憩室を引き起こすと考えられています

私を担当した主治医の説明も同様でした。

通常、憩室は症状を引き起こしませんが、ときに炎症や出血が起こり、血便や下血が生じる場合があります

私の場合、血便が生じました。

診断は、一般に大腸内視鏡検査または下部消化管造影検査によって確定します

私の場合、大腸内視鏡検査によって診断が確定しました。

高繊維食や便のかさを増す物質が投与されますが、ときには出血のために大腸内視鏡検査や手術さえも必要なことがあります

私の場合、2日間の絶食とその後の療養食が治療の主体となりました(手術はしていません)。

つまり、消化管に生じる憩室のうち、大腸に生じる憩室が大腸憩室となるようです。

日本人の場合、大腸の右側(小腸や盲腸に近い方の大腸)に憩室が生じることが多く、欧米人では、大腸の左側に憩室が生じることが多いようです。

しかし、食の欧米化により、日本人でも大腸の左側に憩室が生ずることが増えてきたとの説明もされています。

憩室自体が生じる可能性は意外に多いようで、中高齢者では何割かの発症率があるようです。

憩室自体が悪さをするわけではないようで、無症状な人は憩室が生じていること自体に気づいてない方も意外に多いようです。

一方、大腸憩室炎や大腸憩室からの出血が原因で度々治療のため入院を余儀なくされている方もおられるようで、仕事や日常生活に支障をきたすケースもあるようですから、本当に悩ましい病気です。

発症の前後の状況

発症前の状況

さて、私が大腸憩室症を発症した経緯ですが、発症(血便が出現)したタイミングを境として振り返ってみますと、発症1ヶ月前程度に盲腸あたりにひどい痛みが一度生じたことがありました。

痛みといっても数秒間程度(20秒程度だったかもしれません)の短時間だったのですが、あまりの激痛に印象深く記憶に残っています。

その痛みが軽快すると普通の状況でしたので、そのときは、気にもとめてなかったということになります。

また、発症2日前には、自動車の運転で2日間で550km程度運転を継続しましたが、高速道路を中心としたドライブでしたので、体感する疲れは殆どありませんでした。

その他は、特段日常と異なる点はありません(飲酒や便秘、強い力みなどもなし)。

日常生活と異なる点といえば、この2点ぐらいでしょうか。

発症の状況

平日の朝、食事が終わりトイレに行ったところ、血便(血の色は濃く赤ワインよりも黒っぽい色の便)が出ました。

生まれて初めてのことでしたので、とても驚いたのですが、痛みなど他の異常はなかったこともあり、そのまま会社へ出社。

午前の仕事中に便意を催したのでトイレに行くと、朝の血便と同じ色だったのです。

相変わらず痛みなどの症状はなかったのですが、2回続けて血便が確認されると少々気持ち悪いものがあり、会社を早退し付近の拠点病院を受診。

最初の検査は大腸内視鏡でしたが、便が大腸内にあるため、大腸の真ん中辺(大腸の中間点)までカメラを入れる検査をしましたが、出血源が確認できないため、翌日の大腸検査を実施することに

主治医から…

必ずしも入院は必要ではありませんが、出血しているので入院したほうが無難です…1週間程度の入院は考えておいて下さい…

と説明され入院を決意。

夕方までには帰宅できるつもりでいたので、入院が決定したことに少々驚きましたが、この点は直ぐに気持ちを切り替え、1日も早い退院を目標に主治医の指示に従うことにしました。

拠点病院へ入院

入院中の検査

発症初日の検査としては、大腸内視鏡検査、血液検査です。

上述のとおり、大腸の前処理をしていませんので、内視鏡が入れられるところまでの検査ということになります。

この初日の検査で出血源が確認されれば良かったのですが、私の場合、出血源が確認できなかったため、翌日の検査になったのです。

2日目の大腸内視鏡検査は、通常実施される内視鏡検査。

前処理として大量の下剤を飲む必要がありましたが、10年程度以前に受けた大腸内視鏡検査のときよりも服用しやすい下剤でしたので、随分と改善が図られていることがわかりました。

また、血液検査は、貧血の恐れなど考慮しているらしいです。

初日の夜半のことでしたが、ふと自分の手を見たときに、手全体が真っ白になっていたため、驚いて看護師さんに相談したところ、目の状態(瞼)などからも、軽度の貧血が生じていることが確認されましたので、大腸からの出血が意外に多かったのかもしれません。

治療

2日間の絶食です(といいますか、本当に絶食だけでした)。

なお、点滴による栄養とミネラル分の補給は継続しています。

食事療法(病院内)

2日間の絶食が終わりますと、食事療法が開始されるのですが、大腸憩室症の絶食明けの療養食ということで、消化に良いものが中心のメニューでした。

お粥は殆ど「白湯」といった状態で、食べるというよりは「飲む」という食事を初めて体験しましたが、3日ぶりの食事には感謝の気持ちで感動したことは印象的でした。

その後は徐々に固形物が増えていき、退院近くになると、ほぼ通常通りの食事に近いものになっています。

以下は、日毎の療養食の写真です。

▼最初の療養食(お粥は白湯イメージです)。

▼鶏肉の団子が付きました。

▼リンゴのおろしとカボチャ。だんだんと固形物が提供されます。

▼野菜らしい具が登場(オクラの種は憩室に詰まらないか心配しました→医学的には問題ないとのこと)。

▼白身の魚が登場し普通色に一歩づつ近づいてます。

▼お粥らしくなりました。

▼退院前日の食事(お粥を除けばかなり普通です)。

以上の食事療法によって、大腸憩室症による血便から回復していきました。

食事療法(退院〜発症1ヶ月までの間)

無事退院してからの食事療法ですが、退院時の説明の中で「退院療養計画書(自宅用)」に基づいて、最低1週間の禁酒、退院1週間程度は消化に良い食事を摂取することなどです。

飲酒をすると、血行が良くなりますから、絶食とその後の食事療法によって大腸からの出血が止まっていても、再出血をする可能性があるのですが、私は3年前に発症した脳出血を契機に断酒を継続していますので、この点は特段の取り組みは不要となります。

飲酒をとても楽しみにしている患者さんにとっては、辛い一週間でしょうか。

もう一つの消化に良い食事の摂取については、もともと減塩食を継続していますから、「減塩+消化に良いもの」というカテゴリーに移行するだけの話ですから、この点も特段の取り組みは不要となりました。

▼退院時にいただいた「退院療養計画書(自宅用)」。

日常生活で配慮すること(医師の指導)

上述の「退院療養計画書(自宅用)」とは別に、主治医による詳細なコメントは以下のとおりとなります。

大腸憩室症の原因

大腸を大きく二つに分けると…

腸の運動機能を担っている筋肉と栄養分を取る役割の血管で構成されており、便秘・肉類の大量摂取・運動不足・湯船に浸からずシャワーだけの入浴を原因とした血行不良・ガスの我慢などにより、大腸の圧力が高くなるにつれ、筋肉よりも圧力に対して弱い血管で構成されている部分が飛び出ることで、大腸憩室が出現する。

今回は、大腸憩室炎という炎症の発症はなかったことから、発熱や痛みの出現はなかったということ。

退院後1ヶ月程度配慮すること

発症直後の回復期においては、消化に良い食事の摂取と血行が良くなる行為(5分以上の長時間の入浴や運動など)は控えたほうが良い

再発による出血は、正直なところ、いつ起きるかわからないので、発熱・痛み・血便・下血などの症状が出現した場合は、直ぐに医療機関を受診してほしい。

一般的に体を冷やさないことや繊維質の多い食事を摂取することなどが予防の一つとして言われている。

日常生活で配慮すること(自分なりの取組み)

主治医の説明など総括し、今後自分なりに日常生活で配慮する点としては、まずは、繊維質の多い食事に心がけ、食事の際は時間をかけながらよく噛んで食べることです。

スムージー状態になるまでよく噛むことで、消化管に与える負担を減少できるのではないかと思ってます(20回程度以上は噛みます)。

最近はよく噛むことを実践していますので、時間をかけた食事にも慣れてきました。

また、スムージー状態まで噛むことで、食材の味が変化することもわかるようになりました。

今までは、どちらかというと早食いだったので、食材の味の変化に気づかなかったものですから、これは大きな発見でした。

次に考えているのは、入浴時にしっかりと湯船に浸かるということです。

心臓と脳に病気を抱えている私にとっては、長時間熱いお湯に浸かることは控えますが、ぬるめのお湯にゆったりとした気持ちで浸かるようにしました。

湯船に浸かる習慣を継続すると、確かに血行が良くなる体感がありますね。

その他は、運動・体を冷やさないなど主治医や看護師さんから受けたアドバイスを実践していきたいと思います。

再発した場合の自分なりの対応(赤黒い血便の場合)

これは私個人的に勝手に考えていることですので、絶対に真似はしないで欲しいことなのですが…

発熱や腹痛などの出現がなく血便だけの場合は、通常の食事をストップし、カロリーメイトゼリーなどゼリー状の栄養源とポカリスエットなどに切り替え、脱水症状を防止し様子を見ることはどうかなと思っています。

突然の血便で会社を休むことになると、それはそれで大変なこともありますので、仕方なくそのような考えに至ったのですが、状況を見ながら判断したいと考えてます。

再発した場合の自分なりの対応(鮮血、発熱、腹痛など伴う場合)

直ぐに医療機関を受診します。

炎症が発生すると、重篤な状態に至ることもありますので、この点は特に注意したいと思います。

大腸憩室症と上手く付き合っていくこと

インターネットを検索してみますと、出血を繰り返すことで入院加療による仕事への影響など、生活の質が下がっているという情報にも触れます。

本当に悩んでいる方もおられるようですから、自分のライフスタイルとの兼ね合いも考慮しながら対応していく必要があるのかもしれません。

 

まとめ

今回は、突然に発症した大腸憩室症による血便で、急な入院をすることになりました。

いつ、何が起きるのか本当にわからないものですが、病気の予防が最も大切なことを忘れずに生活習慣の維持に努めていきたいと思います。

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